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過去授与者
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Dr. Ronald JW Lambert

クランフィールド大学、 応用微生物学准教授



Project: 植菌量、温度、ソルビン酸カリウム、およびpH の影響によるAlicyclobacillus acidoterrestris増殖のモデル化

Dr. Ronald JW Lambert


研究目的:産業用に同定されたAlicyclobacillus acidoterrestrisおよび、代表株(ATCC4902)に対するpH(2.5から4)とソルビン酸カリウム(0から800 mg l-1)の併用作用の研究とモデル化。
手段と結果:データ検出時間はBioscreen Microbiological Analyserと拡張Lambert-Pearsonモデルを用いて計算しました。代表株の増殖速度は産業用に同定された菌種より早いですが、最適増殖温度は45-50℃で一般的なモデルと一致しました。弱酸の存在無しでは、増殖の為の最低pHはpH 2.1-2.3でした。ソルビン酸は、産業用に同定された菌種および代表菌種ともMIC = 280 mg l-1 で計算しました。
結論:pHとソルビン酸カリウムは単独で菌の増殖を抑制し、最低pH以上のpH域については、ソルビン酸カリウムを添加することにより菌の増殖を抑制します。

研究の重要性と影響: Alicyclobacillus (アリシクロバチルス)属細菌、特にA.アシドテレストリス菌種は飲料業界では直接的な脅威となっています。これらの菌の胞子は殺菌しても死滅せず、また逆に発芽が活発化されるかもしれません。今回の実験結果によって推測レベルではありますが、実際の飲料における菌の増殖に関して、起こり得るコンタミネーションの程度の違いに基づき消費期限の予測を可能にする基本的な知見が得られました。(例:種菌サイズ・温度を考慮したpHとソルビン酸塩の併用モデル)

ウェブサイト: http://www.cranfield.ac.uk/about/people-and-resources/academic-profiles/seea-ac-profile/dr-ronnie-rjw-lambert.html